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2013年7月22日月曜日

ニンスタの歩き方 ニンジニアスタジアム 徹底攻略ガイド その20



 11時ちょうど、愛媛県立道後公園内にある 「国史跡 湯築城跡」に到着。




 日本100名城の一つに数えられているだけあって、公園内には大勢の観光客の姿が・・・ない!


 先ほどまで観光していた松山城と違い、こちら湯築城跡はまったくと言っていいほど人の気配がありませんでした。




 同じ100名城に選ばれていても、やっぱり天守閣が現存していない跡地状態ではこれほど人気に差があるのでしょうか? (レンタサイクルを借りればJR松山駅からでも簡単に来られるのにな~)




 こちらの県立道後公園内は常時開園(24時間OPEN)されており、入園料はもちろん無料。




 展示施設の開館時間は9時~17時までで、休館日は毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)となっています。


 さらに、年末年始の12月29日~1月3日の6日間はお休み。入館料はいつでも無料です。




 日本100名城公式ガイドブック専用の記念スタンプは、湯築城資料館の中にあるということで、何はともあれ資料館の中に入ってみることに。




 ・・・あれ? ちょっと待って! 今日って月曜日じゃないの? やばい、月曜日なら休館日だよ!




 ちょっと頭がパニックになったのは、昨日、ニンスタで試合を観戦したからでした。


 J2リーグの開催は基本的に日曜日がほとんどのため、昨日の vs 愛媛FC戦を日曜日の開催と勘違い。




 あっぶね~、ここまで来て記念スタンプ押せなかったらシャレにならねぇ~よ~。(笑)




 湯築城資料館の中に入ると、女性の館長さんと男性のボランティア(歴史話などを聞かせてくれる人)の2人しかいません。


 人が少ないこともあってか、資料館の冷房の効きがハンパじゃないくらい凄く、さっきまで毛穴という毛穴から噴き出していた汗が完全に乾ききってしまうほどでした。




 男性ボランティアの方に、「湯築城のことが良く分かるVTRを大型スクリーンで上映しますので、しばらくの間観ていってはいかがですか?」と言われたため、Uさんと一緒に誰もいない特等席で歴史を学ぶことに。




 (河野氏と湯築城)


 河野氏は、風早郡河野郷(北条市)を本拠として勢力を伸ばした一族で、源平合戦(1180年~1185年)で河野通信(みちのぶ)が源氏方で功績を挙げ、鎌倉幕府の有力御家人となり、伊予国の統率権を得ました。




 承久の乱(1221年)で没落するものの、元寇(1281年)で通有(みちあり)が活躍し、確固たる地位を築きました。




 また鎌倉時代には、河野氏から出た一遍上人が時宗を興しました。南北朝期、通盛(みちもり)の頃には本拠を河野郷から道後の湯築城へと移しました。




 その後、有力守護細川氏の介入や一族間の内紛がありましたが、足利将軍家と結びつき、近隣の大内氏、大友氏、毛利氏などと同盟を保ちつつ伊予支配を維持しました。




 庶子家との争いも克服し、通直(みちなお)は湯築城の外堀を築き(1535年頃)、娘婿の海賊衆村上(来島)通康との関係を強化しました。




 最後の当主通直(牛福丸)は、全国統一を目指す豊臣秀吉の四国攻めにより小早川隆景に開城し(1585年)、河野氏の伊予支配に終止符が打たれました。




 (発掘調査の成果)


 湯築城跡の発掘調査は、1988年(昭和63年)に開始され、これまでに公園の南部を中心に約2万㎡について調査をしています




 公園の南部では、外堀の内側に排水溝をともなった道路が巡り、その内部は、西側では建物の周囲を土塀などで小さく囲んだ「家臣団居住区」、




 東側では広い区画内に「庭園区」をともなう「上級武士居住区」が発見されるなど、城内が機能や格式によって使い分けていた様子が明らかになりました。




 また、遺構とともに多種多様な遺物が豊富に出土し、当時の湯築城内の生活を復元する上で貴重な資料が得られています。


 (湯築城公式パンフレットより)




 道後公園内の展示施設は4ヵ所あり、公園入口に近い方から 「湯築城資料館」、「武家屋敷1」、「武家屋敷2」、「土塁展示室」となっています。




 「湯築城資料館」は、発掘調査の概要や河野氏の歴史、城内の武士達の生活についてパネルや出土遺物、映像を使っての展示・復元整備の様子の紹介など。




 「武家屋敷1」は、発掘の成果をもとに間取りを推定し、当時の工法で復元した建物(16世紀中頃)の中には、当時流行した連歌の場面を再現している人形が置かれています。




 「武家屋敷2」は、外観復元した建物の内部を展示施設として活用しています。中世の道具類や職人の活動、また、湯築城跡の発掘調査の参考とした全国の遺跡を紹介しています。




 庭園区・上級武士居住区


 広々とした芝生の広場には遺構が平面表示され、「土塁展示室」では、土塁の中に入って築造方法を見学できますので、時間に余裕をもったスケジュールでこれらの展示施設を巡るのが良いでしょう。




 歴史を学んだ後、Uさんと私は道後公園のてっぺんにある展望台まで歩いてみることに。




 展望台からは360°松山市内の様子を観ることができ、先ほどまでいた松山城はもちろん、北西の方角には道後温泉の様子も見えました。




 「あれだけ近くに見えるなら、ちょっと道後温泉の方にも行ってみない?」と私。




 日本100名城 第80番目の「湯築城」記念スタンプも無事ゲットし、宮崎アニメ 「千と千尋の神隠し」の舞台にもなったという道後温泉本館を目指すことにしたのです。

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