フクダ電子アリーナ

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2017年11月12日日曜日

豊田スタジアムの歩き方 徹底攻略ガイド 豊橋旅行 その6



 それでは、3階のコンコースの様子を見ていきたいと思います。


 コンコースとはスタジアムの入場ゲートから観客席までの通路スペースのことです。
豊田スタジアムのコンコースは、メインスタンド側が約1,100㎡、両ゴール裏側が約880㎡、バックスタンド側が1,300㎡あり、一番スペースが広いのがバックスタンドということになります。




 全て屋根に覆われているため、天候に左右されることなくフリーマーケットや展示会、ミニライブやパーティー会場として利用されているということです。




 大規模スタジアムで問題なのがトイレ。各種イベントに比べ、ハーフタイムに利用者が集中するJリーグの時でもスムーズに利用できるよう、1階~4階の各フロアに男女トイレを680器設置。




 さらに、妊婦の方やお子様連れの方、車椅子の方に配慮した多目的トイレを23ヵ所に設置しているということです。




 バックスタンド側コンコースから見た東イベント広場の様子。




 まだまだスタジアムグルメを買い求めるサポーターの様子が伺えますが、その奥のアスファルトで舗装されたスペースが東駐車場です。




 東駐車場は乗用車129台が駐車出来るスペースがあり、この日は20台以上のシャトルバスが駐車していました。


 駐車場入り口の警備員のほか、シャトルバスの駐車スペース付近にも誘導員がおり、安全に駐車出来るまで運転手のサポートをしている姿が確認できました。




 中央付近を目指し、コンコースを歩いて行きます。




 バックススタンド3階には2か所の喫煙出来るスペースが確保され、煙が中にこもらないように外に近い位置に設置されていました。




 また、3階には確認出来るだけで消火器が12器設置されており、一つ一つの場所が案内図に丁寧に示されていました。




 4万5千人収容出来るスタジアムということで、消火器等の設備はあり過ぎて困るということは無いと思います。




 バックスタンド側3階では唯一の飲食売店として、「赤鯱屋」がオープンしていました。メニューは、アルコール類がビール(500ml) 650円、チュウハイ 500円、日本酒 400円。


 ノンアルコール・ソフトドリンク類は、ノンアルコールビールが450円、ペットボトルのドリンク(500ml) 250円、ホットドリンク(※冬季限定) 300円。




 フード類は、カツサンド 650円、フランクフルト 500円、たこ焼き 500円、焼そば 500円、味噌串カツ 500円、から揚げ 500円、グランドック 400円。


 チュリトス 350円、ポップコーン(キャラメル味) 350円、ポップコーン(塩味) 300円、チップスター 300円、アイスクリーム 300円、ガッツ氷 300円。




 各種弁当類は、名古屋づくし弁当 1,000円、なごや丼味噌カツ弁当 750円、豊川の稲荷寿司 600円、天むす 600円、おにぎりセット 500円、味噌カツ丼 500円。


 さらに、雨天時にはレインコートが500円で販売されるということで、試合中は屋根に覆われているので濡れる心配は無いと思いますが、試合終了後に駅まで歩かなければいけない時などは重宝すると思います。




 バックスタンド側コンコース中央付近に常設されているゴミ箱。




 燃えるゴミ・廃プラスチック・紙コップ・ペットボトルの4種類に分別されており、定期的に清掃スタッフの方が周囲が汚れていないかどうか見回っている姿がありました。




 その隣には、ベビーカー置き場がありました。




 利用上の注意事項として、「ベビーカーから離れる際は必ず貴重品をお持ち下さい」、「ベビーカー置き場での破損・紛失・盗難等の責任は一切負いません」ご了承下さいと書かれた張り紙がしてありました。




 10分程掛けていろいろ確認しながら反対側まで歩いてきましたが、Jリーグの開催時においては必要なものは全て揃っていると感じました。




 一番端から見たコンコースの様子。3階の座席はほとんど埋まるくらい来場しているはずですが、こんなにもゆったりした感じに見えるのはやはりバカでかいからでしょう。




 自分の席まで戻って来てピッチの様子を見てみると、改めて豊田スタジアムの凄さを思い知らされます。


 元々は、2002年 FIFA ワールドカップを日本で開催するために作られたスタジアムであり、設計は先ほども出てきましたが建築家の黒川紀章氏が行いました。




 1997年9月に造成工事が始まり、2001年6月25日に完成。土地購入費・公園設備費を含む総額は451億円でした。




 地下2階・地上4階からなる収容人数は、メインスタンドが12,045席、バックスタンドが14,632席、サイドスタンドが18,323席の計45,000席。(うちメディア席264席、車椅子席228席、稼働席2438席)




 Uさんと私が座っている3階以上の上層スタンドになると最大傾斜角が38度にもなるということで、真上から見下ろしているような感覚になります。




 したがって、後方の席でも前に座っている人の頭で視界を遮られる心配もありませんので、ピッチの4つのコーナーまでしっかり見通せます。




 スタンドは全席背もたれ付きの個席で、やや通路スペースは狭いものの、階段部分のスペースは広めに確保されていました。




 メインスタンドとバックスタンドの1階中央部の4,000席に限っては、座面にシートヒーターが内臓されており、寒い冬でも快適にスポーツ観戦出来るように最新システムが導入されています。




 こちらのスタジアムの通常時の座席数は42,562席なのですが、イベントの規模に合わせて、1階サイドスタンド下のスペースに格納されている約2,438席分の可動式観覧席を出すことによって、最大45,000席まで増やすことが可能となっている訳です。




 メインスタンド側にある記者席は、リアルタイムでの記事の送信・取材活動に対応出来るよう、100V電源と電話回線付きデスクが264席用意されています。




 段差の解消、滑りにくい床、車椅子専用の観客席や見やすい案内表示など、ユニバーサルデザイン・バリアフリーを随所に採用していることも大きな特徴です。




 ホーム側のゴール裏には、縦9.6メートル・横19.2メートルの可動式アストロビジョンを設置。アストロビジョンとはパナソニック製作の大型映像装置の名称で、LED採用のフルカラースクリーンを実現。




 選手名や得点表示などの文字情報はもちろん、ゴールシーンのリプレイ動画を映し出すこともでき、映画上映会やパブリックビューイングなどのイベントに活用することも出来ます。




 特筆すべきは防災システムで、震度7の地震や最大風速80m/秒の強風に耐える構造、先ほど紹介した各階の消火器の他に、火災時に自動放水する3基の放水銃、監視カメラ等を設置し、




 すべての観客に安心して観戦してもらえるよう、24時間体制の防災セキュリティシステムを導入して運営に当たっています。




 豊田スタジアム最大の特徴がその屋根の形状でしょう。蛇腹の形をした可動式屋根は2001年の竣工から14年間は修繕費が年6,000万円程度でしたが、設備の老朽化が進み、




 今後は屋根を安全に開閉するためには定期的な部品交換などの事前修繕を行う必要があることが判明。




 名古屋市の計算によると、2015年度から2019年度の5年間で、修繕費が年平均3億2,000万円も要する(2032年までに約109億円掛かる)とのことから、




 2015年度からは経費節減の一環として屋根を原則開けることにしており、将来的には屋根の撤去も検討されているとのこと。




 ただ、これはピッチ部分の話であり、メインスタンドやバックスタンドの素晴らしい屋根はこのままなので、Jリーグを観戦に来たサポーターが試合観戦で濡れるという事態には全く影響は無いでしょう。




 ちなみに、メイン及びバックスタンドの屋根は大きな4本のマストからワイヤーで吊る「吊り屋根構造」が採用されていることから、スタジアム場内から視界の妨げとなる柱を極力排除し、臨場感あふれる理想的な視認性が確保されています。




 古くは、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開催に備えて建設された国立代々木競技場の吊り屋根構造が、その良い部分を継承する形で豊田スタジアムに受け継がれているということですね。




 ピッチはすっかり両チームの練習も終わり、センターサークル付近には名古屋グランパスのエンブレムが描かれた丸くて巨大なフラッグがお目見え。




 試合開始まであと8分と迫り、メインスタンドとバックスタンドにはホームゲーム時にピッチを彩るチアチームが配され、両チームのスターティングメンバーが発表されます。




 ジェフユナイテッド市原・千葉のスターティングイレブンは、GK 23 佐藤優也選手、DF 30 溝渕雄志選手、DF 3 近藤直也選手、DF 37 キム・ボムヨン選手、DF 25 比嘉祐介選手、




 MF 7 佐藤勇人選手、MF 15 熊谷アンドリュー選手、MF 10 町田也真人選手、MF 13 為田大貴選手、FW 11 船山貴之選手、FW 9 ラリベイ選手。




 ベンチ入りメンバーは、GK 40 ルイス・オヘーダ選手、DF 5 多々良敦人選手、DF 26 岡野洵選手、DF 4 北爪健吾選手、MF 32 高橋壱晟選手、FW 8 清武功暉選手、FW 50 指宿洋史選手。




 そして監督は、今シーズンからジェフ千葉でコンタクトを振るうアルゼンチン人のフアン・エスナイデル。




 シーズンも終盤にきてチームは5連勝中と絶好調。開幕当初はその独特の戦術により多くのサポーターが首をかしげる采配が多かったのですが、今シーズンのジェフ千葉はいったい何が変わったのでしょうか?


 つづく

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