フクダ電子アリーナ

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2011年11月16日水曜日

マネーボール理論があるなら、マネーフットボール理論があってもいいはず。その3 (終)

今回は、「今までの基準とは違った選手の獲得と、そのストロングポイントを生かした戦略」について勝手気ままに書きたいと思います。(フクアリの歩き方的?)


        (画像と内容は関係ありません)



 まずは、前回の記事の終わりに書いた「相手のゴール20メートル付近まで、ノープレッシャーで簡単にボールを運ぶ方法」なんですが、結論から書くと


 「ハーフウェーライン手前から、相手の陣地にある左右のコーナー(どちらでも良い)に限りなく近いタッチラインに向かってボールを蹴りだす」というもの。


 これをやられた守備側のチームは、一度のプレーで元々あった位置までボールを返す(同じ位置までラインを押し戻す)ことは絶対に出来ません。


 なぜなら、守備側のチームはスローインで再開しなければならず、フットサルのようにキックイン(足で蹴って)でプレーを再開することは出来ないからです。


 したがって、攻撃側からみると、相手ボールのスローインから試合が再開されることにはなりますが、ラインを押し上げるだけなら何の苦労も無く簡単に出来るということです。




 「いくら敵陣までボールを運んでも、相手スローインになっちゃったら意味ないんじゃね?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。


 かつて、ジェフ市原で監督を務めていたイビチャ・オシムはこう言っています。


 「スローインを獲得した方が有利とは限らない。なぜなら、スローインをする側はピッチ内の人数が数的不利(1人少ない)になるからだ」


 これは、「スローインを獲得したからって油断するなよ」という攻撃側の言い分と、「スローインを取られたからって、自分達の方が人数が多いんだから集中してしっかりプレーしろ」という守備側の両面を言った言葉だと思われます。(立場によってどちらとも取れる)


 もし、敵陣深くからの相手スローインを、数的有利な攻撃側の選手が奪うことが出来たらどうなると思います?


 ゴールまで20メートルしか無い地点で、数的有利な攻撃側の選手が奪ったボールは、ゴール前にセンタリングが上げられるか、ドリブルやショートパスの連携でゴール前に攻め込まれるかは分かりませんが、守備側からしたらかなり危険な状況になることは想像できるでしょう。



 
 話は変わりますが、ジェフ千葉に現在所属する背番号5番 マーク・ミリガン選手と、背番号13番 山口慶選手に共通する、他の選手には無いストロングポイントをご存知でしょうか?


 ジェフ千葉のサポーターなら誰もが知っている事ですが、答えは「ロングスローが出来ること」です。


 マーク・ミリガン選手のロングスローが凄いのは、今では他チームのサポーターの方も周知の事実かも知れませんが、山口慶選手のロングスローもかなりの飛距離が出ます。




 そして、2011年シーズンの開幕前、現役サッカー選手の中で最長身(2m04cm)といわれる選手がジェフ千葉に入団してきました。


 そう、背番号8番 トーレ・ホグネ・オーロイ選手です。


 これは何かの偶然でしょうか?以前から所属するミリガン選手と山口慶選手のいるクラブに、オーロイ選手が入ってきた事実。


 いちサポーターの私が、クラブの選手獲得の入団の経緯を知っているはずもありませんが、この2人のストロングポイントを生かした選手の獲得としてオーロイ選手が選ばれたとしたら、まさに「マネーボール」的は発想ではないでしょうか?




 サッカー選手を獲得する基準の中に、「ロングスローが投げられること」が大きく取り上げられたことがかつてあったでしょうか?


 ドルトムントに所属する香川真司選手が、「ロングスローが投げられるほど背筋力が強くないから、選手として低く評価されている」とか聞いたことが無いでしょう!(笑)


 つまり、今までのサッカー界の常識からすれば、「足でボールを扱うこと」が上手な人が良い選手で、どのクラブも(極端に言えば、世界中のどのクラブも)そういう選手に高額な年棒を払って獲得に動いていたわけです。



 
 しかし、「サッカーが90分間足だけを使うスポーツでは無い」ことに気づけば、選手獲得に対するアプローチの仕方も違ってくるかも知れません。





 
 今回の「マネーボール理論があるなら、マネーフットボール理論があってもいいはず」という記事3つですが、皆さんにとってサッカーに対する新しい価値観が創造されれば、今後のJリーグを観る楽しみも増えるのではないでしょうか?
                                                                                                                           (終わり)

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