フクダ電子アリーナ

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2012年8月21日火曜日

とりスタの歩き方 とりぎんバードスタジアム 徹底攻略ガイド その32




 8階展望スペースでは、ガラス越しに大天守最上層の大屋根の修理模様を見学できます。





 左右の隅に据え付けられた 「平成の鯱瓦(しゃちがわら)」が姫路城の守り神として堂々と鎮座していました。





 今回の屋根修理では、瓦を全面葺き直します。瓦の傷み具合を確認し、原則再利用します。瓦留め(釘または銅線による補強)をし、目地漆喰を施します。





 屋根の保存修理が始まった当時からの様子がビデオと詳細なパネルで紹介されていました。








 7階では、最上層の漆喰壁の壁面修理の様子を見学できます。





 壁面修理では、上層部(4・5層)は土壁まで取り除き、下地から修理します。
下層部(1~3層)は、表面の漆喰を塗り替えます。軒揚(のきあげ)、破風(はふ)、懸魚(げぎょ)は上塗り修理または下地から修理します。











 西大柱の断層を再現。 断面寸法:584mm × 506mm 。昭和の大改修で取り替えられた古い西大柱は、姫路城正面改札口の南東に展示中です。





 東大柱の断層を再現。 断面寸法:565mm × 463mm 。





 2012年4月~6月まで行われた、左官工事の工事ダイジェストが紹介されていました。








 ガラス越しに姫路城の城郭の石垣がライトアップされた形で確認でき、過去5期に亘って行われた場内の石垣の年代別の特徴を記したパネルが多数掲出されていました。

















 係員に誘導され、専用のエレベーターで1階ホールまで降ります。








 素屋根工事の全景を縮尺1/100スケールで再現された模型を展示。透明なアクリル板で姫路城がすっぽり覆われている様子が良く分かります。











 7階部分の縮尺1/40スケールの模型で、漆喰壁の修復の様子が再現されています。





 8階部分の縮尺1/40スケールの模型では、講台から工事用資材を搬入し、屋根の瓦が全面葺き直しされている様子が再現されていました。








 1609(慶長14)年の完成後、記録に残されている修理だけでも30数回あり、ほぼ10年に1度の割合で、何らかの修理が繰り返されています。完成時そのままの華麗な姿が残されているのは、姫路城の保存と修理に情熱を傾けた先人たちのたゆまぬ努力のたまものといえます。








 1956(昭和31)年から始まった 「昭和の大修理」は、おおむね8年間を要した大工事でした。大天守については、すべて建物を一度解体し、部材を修復し、再度組み立て直すというもので、およそ350年に1度の大修理と位置づけられています。





 一方 「平成の保存修理」は、大天守の瓦の葺き替え(ふきかえ)や壁の補修を中心とした本格工事で、およそ50年に1度の修理と位置づけられています。








 1階ホール部分で展示資料に目を凝らす家族連れの姿も。











 12時30分、「天空の白鷺(しらさぎ)」内の全ての見学スペースを踏破し、クーラーの効いていた室内から外へ出ました。(200円の入館料で存分に涼みました!)





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