フクダ電子アリーナ

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2016年11月8日火曜日

石川県西部緑地公園陸上競技場の歩き方 徹底攻略ガイド 金沢旅行 その8



 16時59分、アンセムが流れる中、両チームの選手が入場。




 メインスタンド側ホームSA席は超満員。目の前に座ったツエーゲン金沢サポーターの話を聞いていると、この試合がツエーゲン金沢にとってホーム最終戦だったことが判明!




 前節までの平均入場者数が4,070人だったので座席の混雑など考えもしなかったのですが、この会話を聞くまでは全く知りませんでした。




 入場時に配られたミニフラッグが所どころで振られ、Uさんと私のアウェイ感は増すばかり。




 ジェフ千葉のスターティングメンバ―は、背番号1 GK 岡本昌弘選手、背番号33 DF 丹羽竜平選手、背番号26 DF 岡野洵選手、背番号3 DF 近藤直也選手、背番号28 DF 乾貴哉選手、




 背番号14 MF 町田也真人選手、背番号7 MF 佐藤勇人選手、背番号22 MF アランダ選手、背番号8 MF 井出遥也選手、背番号9 FW エウトン選手、背番号11 FW 船山貴之選手。




 ベンチ入りメンバーは、背番号23 GK 佐藤優也選手、背番号5 DF 多々良敦斗選手、背番号20 DF 若狭大志選手、背番号10 MF 長澤和揮選手、背番号15 MF 富澤清太郎選手、背番号16 MF 小池純輝選手、背番号19 FW オナイウ阿道選手の7名。




 一方、ホームのツエーゲン金沢のスターティングメンバーは、背番号31 GK 原田欽庸選手、背番号3 DF 作田裕次選手、背番号18 DF 野田紘史選手、背番号23 DF 馬渡和彰選手、背番号27 DF 廣井友信選手、




 背番号4 MF 小柳達司選手、背番号10 MF 熊谷アンドリュー選手、背番号20 MF 嶺岸佳介選手、背番号24 MF 大槻優平選手、背番号30 FW 山﨑雅人選手、背番号38 FW 中美慶哉選手。




  ベンチ入りメンバーは、背番号1 GK 原田直樹選手、背番号5 DF 太田康介選手、背番号15 DF 辻尾慎二選手、背番号7 MF 可児壮隆選手、背番号11 MF 古田寛幸選手、背番号13 FW 水永翔馬選手、背番号14 FW 金子昌広選手。




 ホーム最終戦ということもあり、ツエーゲン金沢の本拠地 「石川県西部緑地公園陸上競技場」に来場した両チームのサポーターの熱気は最高潮。




ツエーゲン金沢にとってはJ2残留を賭けた、まさに 「絶対に負けられない戦いがそこにはある」状態。




対するジェフ千葉も、来シーズンに向けて若手の経験値を積ませるという意味では、無駄に出来る試合など一試合もありません。




 90分後に笑っているのはどちらのチームか? 17時03分、キックオフの笛が吹かれました!




 激しい残留争いに身を置くツエーゲン金沢は、残り3節の対戦カードを見てもこの試合で最低勝ち点1は欲しいところ。




 一方、ジェフ千葉はJ1昇格プレーオフへの可能性が完全に消えたこともあり、両者のモチベーションの違いは明らかでした。




 球際のアプローチへのスピードなど、前線から誰一人として手を抜かないツエーゲン金沢のプレスは凄まじく、「これ、最後まで体力持つのかな?」とUさんと心配し合うほど。




 いつもスタメンで出ている選手が何名か外れていて、戦力的にはダウンしてはずのツエーゲン金沢でしたが、前節の敗戦で再び降格圏へ転落した21位のツエーゲン金沢にとって、「やらずに終わる」ことは絶対に許されない、そんな悲壮感漂うほど玉砕覚悟のようにも見えました。




 前半5分、右サイドを勢い良くオーバーラップした背番号23 DF 馬渡和彰選手がゴール前に素早くクロスを送ります。


 ジェフ千葉のDFが必死にクリアしたボールが背番号24 MF 大槻優平選手の前にこぼれると、左足を思いっきり振り抜いたシュートはゴール右隅をわずかにかすめポストの外に外れました。




 圧倒的に押されながらも反撃に転ずるジェフ千葉は前半12分、左に流れた背番号9 FW エウトン選手にボールが渡ると、ペナルティエリアに向かって早いクロスを放り込みます。


 ツエーゲン金沢のDFがヘディングでクリアしたボールが背番号14 MF 町田也真人選手に向かってふんわり落ちてきたところをダイレクトボレー!しかし、このシュートは力なくGKにキャッチされてしまいました。




 前半21分、ツエーゲン金沢はコーナーキックのチャンス。背番号20 MF 嶺岸佳介選手の放ったボールがゴール前の味方選手に向かっていくも、ジェフ千葉  背番号22 MF アランダ選手が辛うじてクリア。


 セカンドボールを馬渡選手が拾うと、再び、嶺岸選手がゴール前に精度の高いクロスを放り込みます。




 ゲーム開始から再三ポジション獲りの駆け引きを繰り返していたジェフ千葉の背番号3 DF 近藤直也選手でしたが、ツエーゲン金沢 背番号30 FW 山崎雅人選手に一瞬のスキを突かれると、




 体を放り出しながら放った渾身のヘディングシュートはゴール左隅に突き刺さり、山崎選手の8試合振りとなるシーズン7得点目のゴールでツエーゲン金沢が先制!




 ゴールが決まった瞬間、Uさんと私の周りにいたツエーゲン金沢のサポーターが全員が立ち上がり、そこからはスローモーションで時間が流れているような妙な感覚がありました。




 時間にして0コンマ何秒か遅れてホームのゴール裏から轟音とも言えるほどの大歓声があがり、座っていた長椅子がビリビリと地鳴りのように震えているのが分かりました。




 前半25分、ハーフウェーライン付近で背番号3 DF 作田裕次選手がボールを奪うと、縦への早い攻撃を展開。背番号10 MF 熊谷アンドリュー選手のラストパスから嶺岸選手がシュートを打つも、このシュートはジェフ千葉 背番号1 GK 岡本昌弘選手の正面に飛び、追加点とはなりません。




 前半終了間際、ジェフ千葉はエウトン選手にボールが入りますが、ツエーゲン金沢も人数をかけて守備を形成、ジェフ千葉に反撃の機会を与えず前半を1-0とリードして折り返します。




18時現在の気温は10・8度。周りに人がたくさんいた時は気づきませんでしたが、深々と冷えた空気が首筋から入ってきて、11月の金沢に来ていることを実感します。




 当初の予定通り、Uさんと私はどちらにも座れるというSA自由席券のメリットを生かして、後半戦はジェフ千葉がゴールを目指すアウェイ側のSA自由席ゾーンに向かうことに。




 暗くて狭いコンコースを歩いていると、それぞれのカテゴリーのゲートから続々と観客が外に向かって歩いて行く様子が伺えました。




 最初、ハーフタイムの15分の間にトイレに行く人たちが行列を作っているのかな?と思ったのですが、どうやら目的はスタジアムの外にしか無いスタグルの茶屋街を目指して民族大移動が行われていると判明。




 石川県西部緑地公園陸上競技場はスタジアム内での出店が一切無いので、今日のような盛り上がってる試合の最中にはビールが飲みたくなる気持ちも分かります。




 アウェイ側のSA自由席まで来てみると、スタジアムに遅れて来場したことでホーム側に座れないツエーゲン金沢のサポーターがかなりの数いました。




 スタンドの9割以上は屋根が掛からないことから、雨の心配が無かったことは本当に良かったと実感。(試合が始まった頃から風も無くなってくれて本当に良かった~)




 周りに座っているツエーゲン金沢サポーターの会話に耳を澄ませて聞いてみると、今日の試合を勝った場合の勝ち点計算をしている様子。




 第39節が終わった時点で下位3チームが勝ち点37で並んでいて、20位のギラヴァンツ北九州は得失点差が-16、21位のツエーゲン金沢は得失点差が-23、最下位のFC岐阜が得失点差-27という状況。




 最下位のFC岐阜は横浜FCをホームに迎えて2-0で既に勝利を挙げていたため(13時試合開始)、勝ち点を3積み上げて暫定で最下位を脱出。


 同時刻にキックオフしていた20位のギラヴァンツ北九州は、ホームで行われたFC町田ゼルビア戦をまさかの1-3で落とし、現時点で最下位に脱落といったところ。




 つまり、ツエーゲン金沢がこの試合でジェフ千葉を倒せば貴重な勝ち点3をゲットすると共に、順位で一気に19位のカマタマーレ讃岐まで追い越して降格圏内から抜け出せるのです。




 共に残留争いをしているチームが先に試合を終わらせている状況で戦うのはツエーゲン金沢にとってはやりづらい面もあると思いますが、前半の戦いぶりをみればジェフ千葉を倒して金星を手にする可能性はかなり高そう。




 18時06分、ツエーゲン金沢にとって今後のクラブの命運を決める後半戦が始まりました。

 (つづく)

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