フクダ電子アリーナ

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2011年11月13日日曜日

マネーボール理論があるなら、マネーフットボール理論があってもいいはず。その2

        (画像と内容は関係ありません)



 「マネーフットボール的、サッカー戦術」


 前回のブログ記事にて、「大リーグ・アスレチックスが編み出したマネーボール理論に対して、サッカーも種目は違えど方法論は通用する部分があるんじゃね?」ということを私なりに書きました。


 今回は、野球にあってサッカーにあまり無いもの・・・。というテーマで、従来とは違う形でサッカーを考えてみたいと思います。




 「以心伝心」という言葉があります。


 これは、サッカーでいうとアイコンタクトと言い換えることができるでしょうか。


 皆さんがスタジアムに応援しているチームの試合を観戦に行った時、「なんでそんな簡単なパスが通らないんだよ!」と、イライラすることはありませんか?


 「同じ釜の飯を食って、一日何時間も一緒に練習してるのに、パスを貰いたい選手は左に走って、パスをする選手は右にボールを蹴ってしまう」ようなこと。


 ゲーム中は、そんなこと日常茶飯事ですよね。


 つまり、ゲームが動いている瞬間瞬間の(次のプレーを判断するのが)短い時間の中では、たとえメッシとイニエスタであったとしてもパスミスを犯すのが普通だということです。(DFだって必死にボールを保持している選手にプレッシャーを掛けてくるのがあたりまえ)


 ただ、サッカーの試合では、常にボールがピッチの中で動いている訳では無く、リスタートの瞬間というのが多々あります。例えば、


 「試合開始時のボールが静止している瞬間」

 「点が入ったり、取られたりした後のキックオフ」

 「ファウルを取られた後の直接・間接フリーキックの場面」

 「PKの場面」

 「ボールがタッチラインを割って、スローインをする場面」

 「ボールがゴールラインを割って、コーナーキックをする場面」

 「ボールがゴールラインを割って、キーパーがゴールキックをする場面」などです。


 こういう時、「サインプレーでリスタートすればいいのに・・・」って考えたことありませんか? 私なんかいっぱいあります。





 例えば、試合前のミーティングで監督から「キーパーはゴールキックを常にオーロイ選手に蹴るように」という指示があったとします。


 しかし、相手もそれを警戒して、オーロイ選手に3人マークを付けている場合、「マークの薄いAという選手に蹴ったほうがマイボールに出来る可能性が高そうなんだよな~」とかいう時。


 私なんか、「キーパーからブロックサインで誰にどういう質のボールを蹴るか出せばいいのに」って良く思います。


 プレイオン中のキーパーのボール保持は6秒以内とルールで決められていますが、ボールがゴールラインを割った後のゴールキックの時間は厳密には決められていませんし。


 「1点リードした相手のゴールキーパーが、ゴールキックをなかなか蹴らないでイライラした経験」、あなたにもあるでしょ?笑


 つまり、私の考えでは「リスタートの場面は可能な限りサインプレーにすればいいのに」って思ってます。




 場面は変わって、ゴール前のフリーキックの時。


 キッカーのところに2~3人が集まって、「いつもとは違う感じでやってみない?」みたいな感じで申し合わせ(サインプレーとは言えないレベルの)をして、いざ蹴ったはいいけど、それ以外の味方の選手は何も知らされてないから、結局グダグタになってしまって、「これだったら、普段どおりに蹴ったほうが良かったんじゃね?」なんてこと、死ぬほど見てきませんでしたか?笑


 「申し合わせて」もこの程度なんですから、「以心伝心」で自分のイメージを味方に分かってもらおうなんて、おこがまし過ぎます!(汗)


 だからこそ、90分間という時間の中を、可能な限り「プレーしている全員が統一した思い」にしたがって勝利に向かって進む必要があるのではないでしょうか?


 「チームの中心選手がボールを持った瞬間、全員が迷わずに相手ゴールに果敢に攻め込む」。


 これだって立派なサインプレーの1つだと思います。


 本家の「マネーボール理論」といえど、唯一無二の野球必勝法という訳でもありませんし、普遍的で絶対的なものという訳でもありません。


 ただ、「今までも、誰にでも見えていたもの」の中に、その見方・解釈の仕方を変えることで見えてくることは必ずあるはずです。

 それが、「マネーボール理論」の正体では無いでしょうか。



 
 あっ、そうそう。「相手のゴール20メートル付近まで、ノープレッシャーで簡単にボールを運ぶ方法」があるのをご存知でしょうか?


 次回はこの話をしたいと思います。どうぞ、お楽しみに!

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