フクダ電子アリーナ

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2015年10月27日火曜日

長良川競技場の歩き方 徹底攻略ガイド 愛知 & 岐阜旅行 その12



 「センターサークル応援団」としてスタジアム中を盛り上げたマネージャーのお二人もようやくお役御免となり、駆け足でピッチを去ります。




 18時56分。 Jリーグアンセムが大音響で鳴り響く中、フラッグベアラーを先頭にいよいよ選手入場です。




 ハーフタイムパフォーマンスを披露するために長良川競技場に来場した「岐阜大学チアリーダー部スターズ」が両サイドに並ぶ中、エスコートキッズを引き連れて両チームの選手達が現れました。




 キックオフ直前セレモニーとして、両チームキャプテンには「中津川市」からの記念品贈呈。




 ジェフ千葉のサポーターの方を見ると、コールリーダーが拡声器を使ってこの試合に賭ける思いを熱く語っていました。




 試合開始に先立って、キックインセレモニーが2015Jリーグ女子マネージャーの佐藤美希さんによって行われると、両チームのサポーターからも大きな拍手が。




 この試合の主審は家本 政明氏、副審は唐紙 学志氏と作本 貴典氏、第4の審判は山村 将弘氏の4名によって裁かれます。




 両チームの選手が握手をしてお互いの健闘を称えたあと、ピッチ中央にはジェフ千葉 パウリーニョ選手と、FC岐阜 髙地 系治選手がコイントス。




 すると、主審の家本さんがピッチでボール回しをしている両チームの選手に向かって手を広げたりクロスさせたりしています。




 なんと、ここにきてまさかのコートチェンジ!!!ショック・・・。前半のジェフ千葉はホーム側に攻めると思ってこっちの座席を確保したのに、一番恐れていた事が起きてしまいました。




 座席を移動する時間も無かったため、母親と私は泣く泣くこちらに留まって試合を観戦することに・・・。


 19時04分、遂にキックオフ!




 J2残留を目指す20位FC岐阜 vs J1昇格を目指す6位ジェフ千葉の戦いは、目標は違えどなんとしても勝ち点3が欲しい両チームにとって重要な一戦です。




 今シーズンの両チームの対戦は、7月4日のホームフクアリではジェフ千葉が3-1で勝利、続く9月6日の天皇杯2回戦でもジェフ千葉がホームの利を生かして1-0で勝利しましたが、




 FC岐阜の選手達は「負けはしたが2試合ともいい戦いが出来た」という印象を抱いており、ジェフ千葉に対する苦手意識が無いかのように躍動しています。




 試合は序盤からFC岐阜がジェフ千葉ゴールに襲い掛かります。前半1分、MF 39 風間 宏矢選手が距離のある位置から直接FKを狙うもボールは枠を捕らえきれず。




 さらに6分には左サイドからMF 15 ヘニキ選手がゴール前に入れて、中途半端になったクリアボールをMF 6 髙地 系治選手がミドルで狙うもボールはゴールポストの遥か上へ。




 先制点を献上したくない両チームは、守備に人数を掛けるあまり相手守備の脅威になるような攻撃を仕掛けられず、決定機を作り出せないまましばらく膠着状態が続きました。




 前半31分、FW 33 レオミネイロ選手が左サイドを突破してクロスを上げると、ゴール前に走り込んでいたMF 39 風間 宏矢選手が左足でシュート!これはジェフ千葉ディフェンスが必死に体を投げ出してクリア。




 立て続けにチャンスを作るFC岐阜は、前半32分、右サイドからのクロスをDF 20 岡根 直哉選手がヘディングで合わせたものの、ゴールマウスを捉えることが出来ずジェフ千葉サポーターもホッと胸を撫で下ろします。




 これまで一本のシュートも無いジェフ千葉は前半35分、右サイドからMF 29 水野 晃樹選手がゴール前に質の高いクロスを上げると、ファーサイドで待ち構えていたFW 38 松田 力選手がヘディングシュート!




 ボールがゴールに吸い込まれる瞬間、FC岐阜のGK 22 常澤 聡選手が必死に手を伸ばしたボールはポストに当たり、そのこぼれ球をDF 17 中村 太亮選手がボレーするもFC岐阜ディフェンスが体でブロック、さらにDF 2 大岩 一貴選手が頭で狙いますが決められず無得点。




 続く前半38分には、DF 2 大岩 一貴選手の縦パスから抜け出したFW 11 ネイツ・ペチュニク選手がシュートまで持ち込むも、FC岐阜GK 22 常澤 聡選手の好判断でスーパーセーブ!




 ここまでで一番の決定的な場面を決められなかったペチュニク選手は頭を抱えていました。




 両チームともチャンスを決めきれないまま前半はスコアレスドローで終了。前半のシュート数はジェフ千葉の3本に対しFC岐阜は8本と、ホームの声援を受けたFC岐阜が優位に進める展開。




 20時現在の岐阜市の気温は13・3度と、自律神経の乱れからくる冷え症の私にとってはまさに我慢との闘い。




 西からの強い風でオーロラビジョンのフラッグも真横になびいていますが、メインスタンド側は背後に建物があるため強風の影響を受けず本当に助かりました。




 ハーフタイムは、「岐阜大学チアリーダー部スターズ」によるハーフタイムパフォーマンス。




 さらに、ぎふリンピック2015表彰式、ファンクラブ限定プレミアム抽選会、シーズンシートオーナー限定プレミアム抽選会、緑のウェーブが行われ、FC岐阜スタジアムDJの平松 伴康さん・伊藤 寧々さん・佐藤 美希さんの3名でイベントを進行していました。




  20時06分、ジェフ千葉にとって大事な大事な後半がキックオフ。




 後半6分、右サイドラインからFC岐阜 MF 19 益山 司選手がロングスローでボールを送ると、そのボールがなんと直接ゴールインしそうになるところを、GK 21 高木 駿選手が必死に掻き出しノーゴール。




 後半17分、左サイドでボールを持ったFC岐阜 MF 6 髙地 系治選手の絶妙なスルーパスからMF 39 風間 宏矢選手がゴール左隅を狙ってシュート!




 しかし、久々にフリーで放ったシュートもゴールの枠を捉えきれずボールはGKが必死に伸ばす手の左を抜けて無得点が続きます。




 FC岐阜のハードワークと粘り強い守備に苦しむジェフ千葉は、後半21分、MF 7 佐藤 勇人選手に代えてMF 16 佐藤 健太郎選手を投入。




 この試合でJ1、J2合わせて通算400試合出場を達成した佐藤 勇人選手は自身の記録をゴールで祝うことは出来ませんでした。




 対するFC岐阜は膠着した状況を打開するために、後半23分、MF 39 風間 宏矢選手に代えてMF 23 小野 悠斗選手を投入し勝負に出ます。




 後半25分、左CKからFW 15 ヘニキ選手が積極的にシュートを打つもゴールには繋がらず。


 変わってジェフ千葉は後半31分、右サイドに走り込んだ途中出場のFW 18 安 柄俊選手がペナルティエリアにボールを入れると、FW 11 ネイツ・ペチュニク選手が右足でシュート!しかし、シュートはミートせず。




 1点が遠い両チームでしたが、後半37分、左CKからFC岐阜 MF 6 髙地 系治選手がゴール前にボールを蹴ると、絶妙なポジションに走り込んだDF 20 岡根 直哉選手が左足一閃。




 ショートバウンドのボールを見事に左足で合わせると、ジェフ千葉のGK 21 高木 駿選手の伸ばす左足をかすめ、ボールは右隅のゴールネットに突き刺さりました!




 貴重な先制ゴールを決めた岡根選手に覆いかぶさるように重なり合うFC岐阜の選手達。


 長良川競技場に詰め掛けたFC岐阜サポーターの耳をつんざくような大歓声と、ジェフ千葉サポーターの唸るような悲鳴が交差した瞬間でした。

 
 ゴールシーンはコチラ → https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=N_QZqILKMWc




 セットプレーからの失点がJ2で一番少ないジェフ千葉でしたが、ここで決めたFC岐阜の執念と、守り切れなかったジェフ千葉の差が今シーズンの戦いを象徴しているようでした。




 何としても追いつきたいジェフ千葉は、ロングボールをゴール前に集めて猛攻を仕掛けますが、最後まで足が止まらなかったFC岐阜の守備を崩すことが出来ず残り時間だけが少なくなっていきます。




 後半アディショナルタイムが4分と表示された段階で、「今日の展開じゃ上手くいっても同点ゴールまでしか奪えないだろうから、無料シャトルバスが混む前にスタジアム出よう」と、




 母親に告げ、メイン自由席ホーム側のコンコースを足早に出口に向かいました。




 わずか4敗しかしていないうちの2敗を目の前で見せられ、J1昇格プレーオフ進出のためには勝ち点3が絶対に必要でしたが、6年前と同じく失意を胸に千葉に帰ることになりました・・・。


 つづく

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